朝5時の開門前に伊勢神宮の内宮に行く。
ライトに浮かびあがる大鳥居。
背景には無数に散らばった星に輪郭を縁取られる朝熊山。
「荘厳」という言葉が似合う。
吐く息は白く、冷えた空気が頬に刺さる。聞こえる音は五十鈴川の水の音だけ。
「静謐」という言葉が似合う。
最初は門番の警備員だけだったのが、5時に近づくにつれ3、4人集まってくる。
「毎日参拝してるんですか?」と僕。中の一人に声をかけてみた。
「そうやで」とおじさん。14年間、毎朝参拝しているとのこと。
開門。
皆に続いて僕も宇治橋を渡り伊勢神宮の境内へ入る。境内の中は真っ暗で道もほとんど見えない。
点在する照明を頼りに歩く。
正宮と、別宮の荒祭宮を順に回ってお祈りをする。
「世界が平和になりますように」と重々お願いしておいたので、来年の世界はきっと平和です。
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