世界は何か根本的に間違ってるんじゃないか?そんな疑問から行った様々な精神的指導者へのインタビューをまとめたものだ。
幸福を富と同義に位置付けることにより、幸せになりたければ、物を買って物質的な裕福さを求めるよう人々を誘導するアメリカ式のマーケティング。そしてその結果生み出された、人々を市民ではなく消費者としてみる消費社会。一部の成功者とされる人間が富を独占する社会。今、僕たちはこれを当たり前の事として受容してるけど、ホントにそれが正しいのだろうか?
人間自身の特性を考えたときに、「王国」が向いているのか、「民主主義」が向いているのか?
これらの疑問に、この映画は様々な論点から他者との協調、助け合いこそが人間の本質なんだと。そしてこの格差・貧困の世界が、通常であることと思う事こそが心の病だと主張する。
そして僕たちも心の底ではその主張に同意している。でもその考えが広がらないのはなぜだろう。今とは真逆の考え方だから、それを実現するのは時間がかかるし、難しいんだろう。
でもこれまでの歴史を見れば、社会は黒人公民権運動の例のように古い時代では考えられなかった変革を成し遂げてきた。
それは一人のヒーローの出現ではなく、名もない一人一人の小さな行動によって実現したという。社会の変革もJim Collinsのいうところの「弾み車」なんだと気付かされた。
最後に映画のなかのセリフから。
「神は、他の誰かがいるわけでなく、あなたしかいないと言っている。個人の力が大事なんだ。情熱を持って、『変わることが出来る』と皆に伝えるんだ。」
また観たいと思う、良い映画だったな。
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