2018年7月22日日曜日

中東問題の発端と経緯

さすが池上彰。池上彰の現代史講義を見ていて中東(パレスチナ)問題の歴史が凄く分かりやすかったので経緯を簡単にメモ。


  1. そもそもは約2,000年前ほどは現在イスラエルがあるところにユダヤ人王国があった。それはちょうどイエス・キリストが生きていた頃。そしてキリストはユダヤ人によって処刑される。
  2. 怒ったローマ帝国がユダヤ人王国を制服する。ユダヤ人は世界中で散り散りになる。ユダヤ人はキリストを十字架に掛けた民族として差別され続ける(※1)。
  3. 差別の延長線上で第二次世界大戦でナチスドイツのユダヤ人狩りに。600万人が殺される。
  4. 第二次世界大戦後、世界の同情を集めてユダヤ人の国を作る運動が盛り上がる。
  5. 国連の調整のもと、2,000年前に住んでいたパレスチナの地にユダヤ人の国(イスラエル)を建国へ。ただし国連は、エルサレムに関しては、3つの宗教(キリスト教/ユダヤ教/イスラム教)の共通の聖地になっているので、特定の国の土地ではなく「国際管理土地」という位置付けにした(※2)。
  6. でもパレスチナの地域は2,000年の長きの時間の中でアラブ人(イスラム教徒)が住み着いていた。だからイスラエル建国は不満。
  7. イスラエル建国宣言の翌日に周辺のイスラム国家がイスラエルに攻め込む。(第一次中東戦争)
  8. この戦争はイスラエル側が勝ったのでさらにアラブ人側は土地を失い、ガザ地区とヨルダン川西岸のみの土地のみになる。アラブ人側の難民が増える。パレスチナの土地を取り戻したい人々がPLO(パレスチナ解放機構)を結成。



(※1)差別の対象なので、卑しい職業しか就けない。その一つが金貸し(金融業)。だからユダヤ人は金融業界に今も強い。
(※2)だから各国のイスラエルの大使館は全てテルアビブに置いていた。でもアメリカのトランプ大統領が「アメリカ大使館をエルサレムに移動させる」と宣言して(そして実際に移動させて)、世界各国から避難があったのは記憶に新しいね・・・。

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