2013年4月20日土曜日

「平成ジレンマ」を観て

ポレポレ東中野で「平成ジレンマ」を見た。戸塚ヨットスクールについてのドキュメンタリー映画。以前見た「約束~名張毒ぶどう酒事件死刑囚の生涯」と同じ東海テレビの制作。

「体罰が悪」という思想だけで考えれば、戸塚ヨットスクールは確かに「悪」だ。
そもそも異常な頻度で訓練生の自殺が起きている。これは事実だ。

でも・・・と、映画を観て思う。
社会の誰もやりたがらないサービスを担っていることは否定できないと思う。
親にも手がつけられず、どの学校や厚生施設にも受け入れてもらえない。そんな非行や引きこもりの子供を持つ親の最後の駆け込み寺としての役割は、今のところ戸塚ヨットスクールにしか出来ていないじゃないか。

だから、体罰も含めた戸塚ヨットスクールの教育方法の良し悪しの議論とは別に、このスクールの存在意義はきちんと評価しないといけないと思う。同時に戸塚ヨットスクールの存在が必要なくなるような教育制度や教育方法を確立していかないといけないと思う。

上映後の戸塚校長のトークショーは、賛同できないところも多かったけど、
「ともすれば生徒の立場の方が教師より上になってしまっている現代の教育現場でマトモな教育なんてできるわけなんてないでしょう。」
っていう言葉は、共感を感じたな。

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